英会話初心者がリスニング力を上げる効果的な勉強法とおすすめ教材

リスニング力アップ

 

この記事では、英会話初心者の方を対象に、効果的に英語のリスニング力をアップさせる方法をご紹介します。

 

英会話を勉強していると、スピーキングは自分発信だから何とかなる。でも、リスニングとなると、ネイティブが何を言っているのかさっぱり、という方も多いのでは?

 

英語のスクリプトを読めば内容は理解できるのに、なぜか全く聞き取れない…
好きな洋画を字幕なしで挑戦してみたけど、俳優の台詞が全く聞き取れない…
職場でネイティブの話がわからず、会話も続かないので気まずい空気が…

 

わかります。私にも上のような経験がありますから。なんか恥ずかしいし、悔しいですよね。

 

でも、大丈夫です。リスニングができない方は、ただ勉強法を知らないだけ。正しく学習すれば必ず英語が耳に入ってくるようになります。

 

そこでここでは、英語のリスニングができない原因と、効果的な学習方法を解説します。また、管理人も実際に使って効果のあった教材もご紹介します。

 

この記事を参考に学習していただければ、

 

TOEICや英検のリスニングパートのスコアがグ〜ンとアップする
今まで雑音だった洋画の台詞が言葉として耳に入ってくるようになる
職場の英語会議でも議論が弾み、仕事の成果もあがるようになる

 

リスニング力を上げて、英会話のスキルアップに拍車をかけていきましょう。

 

それでは、説明に移りますね。

 

リスニングが苦手な人に共通する聞き取れない原因とは?

リスニング力ができない原因

 

一口にリスニングが出来ないと言っても、その原因はさまざま。

 

その中でも、特に多い原因を挙げてみました。

 

  1. 音声変化、リズム、イントネーションが身についていない
  2. 速さについていけない
  3. 基礎的な文法と単語・フレーズの理解が不十分
  4. 英文の返り読みが癖になっている
  5. 会話内容の基礎知識が足りない
  6. 自分のレベル以上のリスニング素材で学習している

 

思い当たる節がある方もいるのではないでしょうか?

 

それでは、簡単にまとめていきます。

 

音声変化、リズム、イントネーションが身についていない

英語のリズムとイントネーションが身についていないと、リスニング力のアップは期待できません。なぜなら、英語と日本語では、リズムやイントネーションが全く違うからです。

 

日本語の場合、リズムやイントネーションは一本調子で強弱もフラットです。例えば、日本語では「今なんて言ったの?」を発音する際、すべての文字・単語の強弱は一緒です。

 

しかし、英語の場合、「What did you say now?」を発音する際は、重要な単語は他の単語よりも強く発音するため、英語特有のリズムが生まれます。

 

黒丸の大小でリズムの強弱を表現すると、こんな感じ。

 

日本語 英語
●●●●● ●●  ● ・ ・ ● ・
今なんて言ったの? What did you say now?

 

このように、日本語のリズムとイントネーションで英語を聞いてしまうと、英語のリズムに乗れず、うまくリスニングができません。

 

そして、リズムやイントネーション以上に重要なのが「音声変化」。

 

音声変化とは、単語と単語が影響しあって、本来の発音が変化してしまう現象を言います。

 

例えば、Can I help you?の英文の場合、

 

ネイティブの発音では、「キャナイ ヘゥピュ」となります。

 

「Can I(キャン アイ)」が「キャナイ」に、「help you(ヘルプ ユー)」が「ヘゥピュ」に音声変化しています。

 

この現象を知らないと、単語が別の音に化けてしまうため、知っている単語がただの雑音に聞こえてしまいます。

 

結果、「キャナイ」って何だ?「ヘゥピュ」って何?と、正しく聞き取ることができなくなってしまいます。

 

速さについていけない

これは、市販の英会話書籍のCD音声が、日本人向けにゆっくり発音されていることが原因です。

 

その結果、本場のネイティブの会話を聞いても、全く速さについていけません。

 

またこの速さについては、上の音声変化も大きく影響しています。音声変化によって、単語2語があたかも1語のように聞こえ、非常に速く話しているように感じることも原因のひとつです。

 

基礎的な文法と単語・フレーズの理解が不十分

会話で使用されている単語やフレーズが理解できていない場合も多いですね。

 

単語やフレーズを知らないと、その意味はもちろん、単語と単語の区切りがわからず、英文の構造を把握できません。加えて、音声変化も影響すれば、より複雑になってしまいます。

 

こうなっては、英語を音声で認識することなど、到底無理であることはお分かりになると思います。

 

また、文法知識が全くないケースも厳しいですね。敵を知らずして勝ち目はないです。やはり、中学卒業レベルの文法力を習得しておく方がベターです。

 

英文の返り読みが癖になっている

学校英語の弊害で、英文の返り読みが癖になっているため、逐次的に英文が理解できないケースです。

 

返り読みは、訳し上げとも言いますが、英文を後ろから前に訳すこと。

 

例えば、次の英文を学校英語で訳すと、

 

He bought a book that has been popular among young adults yesterday.

 

和訳:昨日、彼は若者の間で人気の本を購入した。

 

赤字の部分(若者の間で人気の)が青字のa bookに掛かり、後ろから訳し上げていますよね。

 

これが返り読み(訳し上げ)です。

 

リスニング時も、このように返り読み的に頭の中で和訳してしまう方がいます。この方法は、綺麗な和訳にはなりますが、リスニングやスピーキングでは使い物になりません。

 

この癖がついていると、今まさに聞いた単語よりも、それ以降に聞いた単語に注意が向いてしまいます。

 

結果、聞き終わってみたら、最後の単語しか頭に残っておらず、前半部をすっかり忘れてしまうなんてことがよくありますよね。

 

またこの返り読みは、前述の「速さについていけない」の要因でもあります。

 

この状態を脱するには、日本語の語順にとらわれず、英語を英語のまま理解できる英語回路を脳内に構築する必要があります。

 

会話内容の基礎知識が足りない

そもそも、相手の話す内容(トピック)について、知識やバックグラウンドが不足しているケースです。

 

仮に、英語が理解できても、内容の基礎知識が不足しているため、話の本質がわかりません。会話に関係する分野の単語や表現等の知識も、ある程度蓄えておく必要があります。

 

自分のレベル以上のリスニング素材で学習している

自分の英語レベルを超えたリスニング素材を使用しても、リスニング力は上がりません。

 

上級用の素材では、単語や構文の難易度が高く、初心者の方には英文構造が把握しずらいものが多いです。

 

英文構造を理解しないまま、リスニングを実践しても、学習効果はほとんどありません。

 

リスニングの学習では、スクリプトを一読して、内容が大体理解できる英文を練習素材に用いるのがベストです。

 

初心者の方でもリスニング力が劇的にアップする6つの方法

リスニング力力をアップさせる方法

 

では、どのようなトレーニングを行えば、リスニング力がアップするのか?

 

簡単ですね。前述の聞き取れない原因を解消する学習をすればOKです。

 

具体的なトレーニング内容としては、

 

  • 音声変化の習得
  • 高速音読
  • シャドーイング
  • スラッシュリーディング
  • 単語・フレーズの学習
  • 会話用の基礎文法の学習

 

それぞれのトレーニング効果や実践内容、注意点などについて説明していきますね。

音声変化を学ぶ

音声変化を学習することで、得られる効果は次の通りです。

 

面白いように英文が耳に入ってくる
ネイティブらしい発音が身に着く
一度に処理できる単語数が増え、余裕を持って英文を理解できるようになる
音声パターンから発音された単語が推測しやすくなる

 

音声変化と言っても、その種類は限られています。 大きく分けると三つです。

 

  1. 連結(リエゾン):単語と単語がつながって発音されること
  2. 脱落:通常発音される音が高速な会話では省略されること
  3. 同化:単語と単語がつながって別の音に変化すること

 

発音は、一つ一つの単語で覚えてもあまり意味がありません。

 

単語間でどのように音声が変化するかを理解することが重要です。音声の変化を何度も発音し、多くの音声パターンを覚えるようにしてください。

 

高速音読を実践

音読の効果は次の通りです。

 

英語回路の構築の助けになる
英語特有のリズムやイントネーションが身に着く
高速音読で速い英語が理解できるようになり、リスニング力が上がる
英語用の筋肉ができ、スピーキングがしやすくなる
何度も音読することで単語やフレーズを覚えやすくなる

 

言語を学習する上で、正しく発音できない単語・フレーズは聞き取れないという事実があります。逆に、聞き取れる単語・フレーズは自分でも話すことができるのも事実です。

 

なので、英語を話すためには必ず黙読ではなく音読する必要があります。音読する際は、単語・フレーズの音声と日本語の意味をリンクさせる気持ちで、音読するようにしてください。

 

音読は、英語と日本語を強固に結びつける効果があります。強くリンクすることで、英語⇔日本語の双方で即座に反応できるようになります。

 

音読を行う上でのコツは、意味の分かった英文を高速で音読することです。

 

意味の分かった英文を音読することで、英文構造が自然と脳内に定着します。また高速で音読すると、速いスピードに慣れ、ネイティブの英語も聞き取りやすくなります。

 

意味の取れない難解な英文を、いくら音読しても効果はないので注意してください。日常の英会話を習得するのであれば、中学卒業程度の英文で十分ですよ。

 

シャドーイングのトレーニング

よくスピーキングやリスニングのトレーニングに、シャドーイングが挙げられます。

 

このトレーニングは、元々通訳者を養成するために開発されたものです。具体的な練習法は、聞こえてきた英文をテキストを見ずに少し遅れて即座に復唱していきます。

 

このトレーニングは効果絶大です。ただ、この訓練は上級者向きで、初心者には少々難しいです。

 

なので、初心者の内は、音読やオーパーラッピング(テキストを見ながら音声に合わせて発音する)から始めると良いでしょう。

 

ある程度流暢に英文が発音できるようになったら、シャドーイングを実践していくようにしください。

 

本記事では詳しい説明は省略します。

 

スラッシュリーディングによる英語回路の構築

スラッシュリーディングの効果は次の通りです。

 

脳内に英語回路が構築される
英文構造を即座に把握できる
スピーキングとリスニングが大幅にアップする

 

スラッシュリーディングは、英文を意味の塊(チャンク)ごとにスラッシュを入れながら音読(または黙読)し、英文の意味を理解していくものです。

 

例えば、次のような英文の場合、学校英語では次のように訳しますよね。

 

Do you know that girl who is having lunch with her friends in the park?

 

和訳:公園で友達と昼食をとっているあの少女を知っていますか?

 

スラッシュリーディングでは、次のように意味のまとまりごとにスラッシュを入れて、意味を理解していきます。

 

Do you know that girl / who is having lunch / with her friends / in the park?

 

あの女の子を知っていますか / 昼食を食べている / 友達と一緒に / 公園で。

 

この和訳はきれいな日本語にはなっていませんが、十分意味は分かりますよね。 これがスラッシュリーディングです。

 

この訓練を行うと、学校英語の弊害である返り読み(訳し上げ)の癖がなくなります。その結果、英文構造が速やかに理解でき、リスニング力とスピーキング力が飛躍的にアップします。

 

スピーキングでは、英語の語順に従い、伝えたい内容をチャンクごとに分割して話すことできるようになります。いちいち頭の中で英語を組み立てて話すことがなくなるので、会話のレスポンスが向上します。

 

リスニングでは、聞こえてくる英文を塊ごとに逐次的に理解でき、高速英語でも即座に聞き取ることができるようになります。

 

会話で必須の単語・フレーズを覚える

これは知識の問題ですね。意味のわからない単語やフレーズが多ければ、スピーキングやリスニングも向上しません。

 

なので、ネイティブが会話で頻繁に使用する単語やフレーズをたくさん覚えてください。単語・フレーズは、単独で覚えるのではなく、文脈中で使い方も一緒に覚えるのが理想です。

 

特に、動詞を覚える場合は、難解な単語(ビッグワード)ではなく、句動詞(群動詞)を多く覚えるようにしてください。

 

句動詞とは、簡単な動詞 + 前置詞(副詞)で一つの動詞と同じ働きを持つものです。いわゆる熟語ってやつですね。 ネイティブは、日常会話ではこの句動詞を好んで使用します。

 

例えば、「理解する」という意味の動詞の場合、 学校英語では「understand」を学習しますが、ネイティブの会話では、同じ意味の「make out」を頻繁に使用します。

 

このような句動詞をたくさん覚えることは、スピーキングとリスニングで大いに役立ちます。

 

重要な単語やフレーズを効率的に覚えるのには、ネイティブイングリッシュがおすすめです。

 

下記の記事で詳細にレビューしているので、参考にしてください。

 

 

中学レベルの文法を学習

英文法を学習するメリットは次の通りです。

 

文の構造、言葉の順序、並べ方がわかる
どんな単語やフレーズが後に続くか推測できる

 

文法は簡単に言えば、言葉の並べ方です。並べ方が分からなければ、話すことも聞くこともできません。なので、英会話に必要な基礎的な文法は習得しておくのが理想です。

 

ただし、中学卒業レベルの文法で十分です。このレベルでも言いたいことは十分に話せます。

 

言葉の並べ方がわかれば、スピーキングはもちろん、リスニングでも、次にどのような言葉(動詞、形容詞、名詞)が来るか、ある程度予測できるので、余裕をもって聞くことができますね。

 

注意点として、文法を一からすべて勉強しようとしないこと。分からない箇所があったら、その都度不明な文法項目を学習するのが良いでしょう。

 

実際に効果のあったおすすめのリスニング教材

おすすめリスニング教材

 

ここでは、私が初心者の頃に実際に使用して、リスニング力アップに効果のあった教材をご紹介します。上の各トレーニングを実践する上で役に立つと思います。

 

各教材の特徴などを簡単にまとめましたので、参考にしてください。

 

音声変化が学習できる教材

魔法の英語 耳づくり

魔法の英語 耳づくり

  • 出版社:Jリサーチ出版
  • 著者:リサ・ヴォート
  • 価格:1,080円
日常会話で頻出の音声変化を楽しく習得

初心者の方が音声変化の学習を始めるのに最適!日本人が聞き取りずらいネイティブの発音を120種類に厳選して解説しています。この書籍で紹介されているパターンをマスターするだけでも、リスニング力がかなりアップしますよ。収録スピードも「ゆっくり」と「ナチュラル」の2種類を収録しているので、聞き取れないってことがなく安心ですね。同著者によるリスニング教材はシリーズ化されているので、ぜひチェックしてみてください。

 

音読を学習できる教材

英会話・ぜったい・音読

英会話・ぜったい・音読 【入門編】

  • 出版社:講談社インターナショナル
  • 著者:国弘正雄  千田潤一 久保野雅史
  • 価格:1,404円
音読教材の代名詞的存在

音読ブームの火付け役、国弘先生による「英会話・ぜったい・音読シリーズ」。英語学習者でこの教材を知らない方は少ないはず。そのぐらいの名著です。素材はすべて中学校1年〜3年の教科書から抜粋されているので、単語や構文も簡単です。音読の重要性や効果的な実践方法なども解説されているので、初めて音読に挑戦する方にオススメですよ。

スラッシュリーディングを学習できる教材

超英語思考リスニング

超英語思考リスニング

  • 出版社:明日香出版社
  • 著者:イムラン・スィディキ
  • 価格:1,782円
英語回路構築のリスニング実践書

ネットやYouTubeで有名なイムラン先生の著書。簡単な日常トピックの会話を題材に、スラッシュリーディングを応用したスラッシュリスニングがトレーニングできます。徐々に難易度を上げながら、ネイティブの英語思考と会話頻出の重要フレーズの両方を効率的に学習できます。会話スピードは「ナチュラルスピード」と「ゆっくりスピード」の2パターンで収録されているので、初心者の方も安心。英文は中学卒業レベルで実践しやすいです。

 

単語・フレーズを学習できる教材

duo 3.0

DUO 3.0

  • 出版社:アイシーピー
  • 著者:鈴木 陽一
  • 価格:1,296円
コスパ・実用性に優れた単語・フレーズ集

現代英語の最重要単語1600語、熟語1000フレーズがたった560例文を覚えるだけでマスターできちゃう優れモノ。例文は大学教授3名をはじめとする15名のネイティブがチェックした自然な英文で、そのまま暗記する価値のあるものばかり。英会話で頻出する句動詞も多数収録されています。本書をマスターすれば、TOEIC780点、英検準1級レベルまでをカバーできます。ボキャビル(ボキャブラリー・ビルディング)はこの一冊ですべてOKです。CDは別売りですが、こちらも文句なしの仕上がりです。

 

会話用の基礎英文法を学習できる教材

1億人の英文法

一億人の英文法

  • 出版社:ナガセ; 第二四版
  • 著者:大西泰斗 ポール・マクベイ
  • 価格:1,944円
英語の感覚を大切にした文法書

分かりやすさで定評のある大西先生が執筆された英文法書の集大成。受験英語ではなく、「話すための文法」に特化した解説は非常に明快です。ネイティブが持つ英語の感覚や、基本語のコアなイメージが豊富なイラストで分かりやすく説明されています。例文もネイティブの日常会話からそのまま抜粋してきたような英文ばかりで、英会話の学習も同時にできちゃいます。これまでの文法書で挫折した方はぜひ手にしてみてください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?ここまで、英語が聞き取れない原因とその対策法を中心にご紹介してきました。

 

記事で説明したリスニング対策法を実践していただければ、必ずリスニング力は向上します。

 

ネイティブが何を話しているのか全く聞き取れないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。